ワンポイントアドバイス

9.何を撮ったらよいか?

自分が撮りたいもの、関心があるものにカメラを向けましょう
 春は花、夏は山や海、秋は紅葉というように、ついつい、一般的な行楽の対象にカメラを向け勝ちです。もちろん、そういうものを撮ってはいけないということではありませんが、多勢の人が判で押したように同じようなものを撮りに行くというのも、個性的な表現という観点で見ると、何か物足りなさを感じます。
 人間社会と自然、そのすべてのできごとが写真の対象となります。しかし、写真雑誌や写真コンテストを見ると、風景や自然、祭り、観光、モデルといった写真が圧倒的多数を占めています。これだけでいいのでしょうか。写真の対象がたいへん狭くなっているとは思いませんか。
 撮影の対象を、普段、写真でよく見るものに限定しないで、自分の関心に基づき、もっと自由に撮りましょう。一般的な通念にとどまることなく、もっと自分の個性を発揮して、この社会の出来事、地球の出来事、自然の事象をとらえてみましょう。
物まねでない写真をめざしましょう
 できれば、人まねでなく、ほんとうに自分が関心があるものにカメラを向けましょう。関心があるものといっても、最初から大げさなものを考えると無理があります。まずは、何かハッと感じるものに素直にカメラを向けるということから始めるのがよいと思います。撮り続けることで、自分の関心や問題意識も深まっていくものです。人と同じ対象にカメラを向ける場合でも、同じような撮り方をしないで、個性的な見方、感じ方を発揮して、物まねでない写真を撮ってください。
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