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 奥日光  奥秩父・丹沢  関東立ち枯れ地図 専門家の見解 撮影メモ
                             酸性霧被害に取り組んで
 関東周辺の1,500メートル〜2,500メートルの高所にある山林が、ここ10数年の間に急速に枯れだし白骨化してきたので、何が原因か調査してみようという山仲間の発案から、1983年に私も奥日光白根山の調査団に加わったことが、撮影を始めるきっかけとなりました。以来、毎年のように「酸性霧」を追って奥白根山、前白根山、念仏平、女峰山、帝釈山などの「立ち枯れ」を写し、ときには丹沢山塊の蛭ヶ岳頂上小屋に泊って濃霧の中をブナの朽ちはてた姿や残骸を撮ってきました。
 1999年9月初旬、奥秩父の大池小屋に一泊し、国師岳、朝日岳頂上直下の「立ち枯れ」樹林帯にふみ込み、その惨状に驚かされました。これまでに私が確認した「立ち枯れ」や「白骨化」した樹木は、ダケカンバ、シャクナゲ、ブナ、大シラビソ、コメツガなどです。
 「立ち枯れ」の原因には色々な学説があるようですが、山仲間や国立環境研究所の先生たちといっしょに山で寝泊りした私の体験からいうと、「クルマの排気ガスなどによる大気汚染=酸性霧」が主因ではないかとする説が、いちばん説得力があるように思います。
 今年(2004年)10月、数年ぶりに白根山に登ったところ、白骨化した樹木は朽ち果てて消え去ろうとしていました。森林再生の気配は見られず、山の荒廃が進行しています。
 今回展示した作品は、1993年から1999年にかけて撮影したもので、写真集「森とローカル線の消える国」に収録している作品です。ご高覧の上、みなさまのご意見、ご感想などお寄せいただければ幸いです。
                  2004年11月                               永島盛次
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