手作りこんにゃくを守る

                 小倉洋一 プロフィール
 埼玉県富士見市在住

 写真歴
1994年 JRP主催「たのしい写真教室」受講
2003年 「創造ネット」創立に参加
 出版・写真展
2000年 写真集「秩父・民衆の祭り」(光陽印刷)自費出版
2002年 写真展「秩父・民衆の祭り」 秩父市・矢尾百貨店
2003年 写真展「秩父・浦山 獅子舞の里」 富士見市
2004年10月4日〜10日 写真展「獅子舞の里−秩父・浦山」を秩父市・上町街かどギャラリーで開催。浦山の獅子舞」「防風林と生きる」「手作りこんにゃくを守る」の3作品約60枚を展示。詳しくは、自主企画ページの小倉洋一写真劇場をご覧ください。

                     作者のコメント
                         
 むかし、秩父では、浦山がこんにゃくの産地とされていて、10月の大日様の縁日には、荒縄で結んだこんにゃくがお土産としてよく売れたそうです。現在では、その面影はほとんどなく、こんにゃくをつくる人は限られてしまいました。
 写真のモデルになっていただいた荒船さんは、今も手作りこんにゃくを守っている一人で、10月の大日様の縁日と12月の秩父夜祭のとき、集落の人たちに頼まれて、こんにゃくをつくっています。お客様の接待で、こんにゃく料理をご馳走するためです。こんにゃく芋を一臼つくのに8時間ほどかかりますが、すべて手作業で、体力のいる大変な仕事です。息の合ったご夫妻がつくられたこんにゃくの味は格別でした。
 「後を継ぐ者がいないんだいね」と言われた荒船さんのお顔がとても寂しそうでした。身体を大切にされ、おいしいこんにゃくをつくり続けてほしいと思っています。

                2004年10月                 小倉洋一

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