伊勢崎の店主さん

あらいがく


 神輿かつぎが大好きな江戸っ子靴職人。カメラには絶対に目を向けなかったYシャツ仕立て職人。「電動ミシンなんか使わない」といった馬具職人。お昼時にいつも長い行列の屋台コロッケ屋さん。看板の狸の置物とそっくりな陶器屋さん。
 伊勢崎の街中を自転車でブラブラしていると、わずかに懐かしい光景に出会えた4年前。そして今は、郊外のモールの喧騒とは裏腹に、街中の店は静かに消えていく。